![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47084304/picture_pc_0ad7599373bcb7151b06d14b6231fa28.jpg?width=800)
コスタリカのウビダという町のほど近く、急こう配のジャングルにひっそりと建っている、グランピングが可能な宿泊施設
COCO Art Villas Costa Rica、設計はARCHWERKとFormafatal
コンセプトが、「宿泊者にluxuryでadventureな体験を提供する」という、一風変わった施設
ホテルで優雅にくつろぐような「ラグジュアリー」と、ジャングルを探検するような「アドベンチャー」
相反するようにも感じる2つの言葉をどのようにカタチにしているのか、
解き明かしてみると建築と自然のあるべき関係が見えてきました
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47085675/picture_pc_09a75202674118165ec7733fa26cee1b.jpg?width=800)
ラグジュアリー と アドベンチャー
自然×建築
「ジャングルは我々の住みかだが、我々のものではない」
ラグジュアリーとアドベンチャーというコンセプトを達成するうえで、キーワードとなる設計者の言葉です
時代を人間社会が出来る前までさかのぼると、当然ですが、私たちの祖先はジャングルに暮らしていて、その歴史は社会が形づくられてからよりはるかに長いです
設計者は、現代社会のような自然と切り離した環境ではなく、自然の法則を尊重してできた環境にこそ、日常では感じえない快適さと冒険心を刺激する、と考えました
その上で、自然と建築という、こちらも一見対比的な言葉に対してどちらも我々の「住みか」であることを軸に建築を計画されています
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47085847/picture_pc_3d10329d76207110e307683b7c3f7157.jpg?width=800)
シンプルで合理的な架構
より自然的な建築を作るうえで、自然的な法則を取り入れています
そのうちの一つが、地産木材と鉄、テントを使った膜構造を採用することによる、「シンプルで合理的な架構」
この「合理的」とは、流通資材の規格をつかうような、人間社会における合理性ではなく、重力や風力といった自然の力に対する合理性という意味
自然自体もある種一定の法則により形づくられており、分散する各棟に一貫した法則を当てはめることで、自然に溶け込む風景を作り出しています。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47086866/picture_pc_5214f7f3df273f329fb49555c8f7b3ca.jpg?width=800)
「焦点」となるベッドスペース
一貫した法則は内部にも持ち込まれていて、このベッドスペースは
平面的にも断面的にも曲面の焦点となる位置に配置されています
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47087001/picture_pc_9c6ac2d47dcbf5c57fb362281bfa503c.jpg?width=800)
太平洋への軸となるダイニングテーブル
ダイニングテーブルの配置にも法則があり、すべて各棟から太平洋へ続くような軸線を作っています
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47087375/picture_pc_6ff5eebbf2ad5b04ff7f55efb6517c89.jpg?width=800)
自然の中で快適に、わくわくしながら過ごせる「COCO Art Villas Costa Rica」
アクティビティもホスピタリティも充実しており、ぜひ、行ってみたい宿泊施設です
今回取り上げた原文はこちら