未来をつくる「昆布エレベーター」

数年前から、バイオ燃料は自動車や飛行機の動力源として活躍いて、

現在のバイオ燃料の多くはトウモロコシを原料として製造されています

 

しかし、National Research Council(米国研究評議会)は、

「トウモロコシや大豆を肥料としたバイオ燃料を生産すると、農薬や肥料により水質汚染が進む」

と指摘しています

 

この現状を打破する鍵が、どうやら昆布エレベーターにあるようです

新たなバイオ燃料源


南カリフォルニア大学の研究者たちと、カリフォルニア州に拠点を置くMarine BioEnelgy社は、

新しいバイオ燃料源として昆布に注目しています

 

昆布を原料とするメリットは以下の2つ

・トウモロコシ等と違い、昆布は農薬や肥料を必要としない

・陸地の大きさは限られているが、海にはまだまだ拡大の可能性がある

 

そんな新たなバイオ燃料源として注目される昆布ですが、障害もいくつかあります

そのうちの1つが養殖です

生産量を4倍にする、昆布エレベーター


昆布の成長に必要な要素として、

・基盤に固定されなくてはならない

・太陽光が必要なため、水深180mまでの海域でしか成長しない

・外洋での水深180m内には、深海で得られる養分が不足する

とされています。

 

昆布が育つための環境は意外と難しいんですね。

そこでMarine BioEnelgy社は、

昆布を上げ下げし、たくさんの太陽光と養分を得られる「昆布エレベーター」を開発し、

生産量を上げることを可能にしました

画像1

さらに、この昆布エレベーターはグラスファイバー製のチューブとステンレス製のケーブルで構成されており、

新たな技術はいらず、ホームセンターでも揃えられるような既製品で組み立てられることも大きなメリットとなりそうです

昆布エレベーターの普及で、よりクリーンなバイオ燃料が広まるといいですね

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ここからは、数字を見るのに抵抗のない方は見ないことをおすすめします、、

Marine BioEnelgy社の試算によると、

「アメリカで年間消費される石油を10%を昆布から作られたバイオ燃料で代替するには、ユタ州ほどの大きさの海が必要になる」

といいます

ユタ州の面積が約219,900 km²なので、太平洋(面積:165,200,000 km²)の約0.13%で生産可能ということになります!

日本でも昆布は生産されているので、次に日本についても見てみます。

2020年におけるアメリカの年間石油消費量は約66億3,000万バレル
1バレルが約159リットルなので、1兆541億7000万リットル

その10%を生産するのに必要な面積は約219,900 km²(ユタ州の面積)なので
面積に対する生産効率は479,386L/km²

日本の年間石油消費量は約704,000,000L(2009年)なので
日本の消費量をまかなうには約1,468km²必要

日本で一番小さな県である香川県(1,862km²)よりも小さい面積で生産できそうです!

これはかなり可能性あるのではないでしょうか?

 

今回の原文はこちら

http://USC scientists may have unlocked kelp’s potential as major biofuel sourceUsing a “kelp elevator,” researchers at the USC Wrigley Instinews.usc.edu